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『木材・石炭・シェールガス』石井彰

2014/08/17(日) 08:33:25


『木材、石炭、シェールガス 文明史が語るエネルギーの未来』



化石燃料の恩恵
石炭の大量使用による産業革命が始まり、衛生状態が改善、生活水準が上がり死亡率、特に幼児の死亡率が激減したといいます。
(2世紀ほどの間に世界人口は10倍、平均寿命は2倍に)

高エネルギーを生み出す化石燃料や原子力などに頼らなければ、もはや現在の生活レベルを維持することは出来ないそうです。

木材利用の結果
木材利用の過多は生態系を荒らす。
江戸時代の山は、はげ山で浮世絵を見ても山には松や杉が何本か描かれている程度。

この時代のエネルギー源は木材くらいしか無かったからです。
調理をするのも暖をとるのも薪でした。

この本では、幕末・明治の風景と現在の風景を比較して確認できます。
(写真が小さくて見にくいのがすこし残念ではあります)

余談ですが、マツタケが採れなくなったのは森林が回復したからです。
マツタケは土壌が貧弱なアカマツ林に生育するといいます。
薪が主要エネルギー源であった当時は落ち葉すら、きれいにかきとって持って帰っていたそうです。

そうした風通しがよい、はげた赤松林ではマツタケがよく採れたということです。

再生可能エネルギー
福島の原発事故の後、注目を集める再生可能エネルギー。
著者の石井さんは冷静にこのエネルギー源を分析しています。

「第三章 第一の反革命―――再生可能エネルギーは環境に悪い」

この衝撃的なタイトルのつけられた章を読んでいただきたいのですが、簡単に紹介すると

・太陽光発電や風力発電はコストが高いうえに、不安定な電源である
・不安定であるために、バックアップ電源が必要なことは無視されがちである
・欧州では大送電網により電力需給の変動を吸収できるが、日本ではそうはいかない
・太陽光発電を生態系を破壊して設置するのは本末転倒である 
 (屋上などのデッドスペースを活用すべき)

などです。
古来から使われているエネルギー源ですが(ですから)、やはり限界があるようです。

再生可能エネルギーの中でも水力発電は安定していて発電効率も優秀だそうですが、やはり大規模生態系破壊をともないます。

再生可能エネルギーだけで化石燃料や原発にとって代わるのは原理的に不可能である、と述べられています。

環境先進国の実態

よく紹介されるデンマークですが、国土面積は日本の北陸地方(新潟を含む4県)の約1.7倍で人口はほぼ同じくらいの500万人。
この国で再生可能エネルギーによる年間発電量は約120億kWh(2010年)ですが、日本の北陸地方での再生可能エネルギーによる年間発電量は約130億kWh(2010年)だそうです。

北陸地方の方が先を行っているわけですね。おもしろいです。
だけど、再生可能エネルギーの内容を見るとデンマークではバイオマスと風力がほとんどで、北陸地方では水力がほとんど。
自然地理条件を目いっぱい利用した結果である、と書かれています。

またスウェーデンでは再生可能エネルギーで発電量の半分程度を賄っているそうですが、その8割が水力発電だそうです。
国土面積は日本より2割ほど大きいのですが、人口は日本の20分の1。

日本の人口や経済規模がスウェーデンと同じであれば、現在日本にある水力発電所だけで全必要電力量の約150%が賄えるということです。 

環境先進国と言われるドイツの実態なども、データをもとに紹介されています。
再生可能エネルギー比率を増やした結果、発電コストが増え、石炭火力発電量が増加し、CO2排出量を増やしてしまっている、などかならずしも日本より進んでいるとは言えない状況がわかります。

環境問題を考え直す一冊
環境問題と言っても多岐にわたります。
地球規模で取り沙汰されているのはCO2の問題ですが、人口爆発や資源枯渇、酸性雨、森林破壊、大気汚染、水質汚染、廃棄物処理・・・その他にも地域環境や生活環境も身近な環境問題として取り上げられます。

その中でも世界経済にもっとも影響を及ぼすエネルギーについて、歴史を遡り、国によって異なる様々な条件(地形、気候、人口、経済規模等)を踏まえて、論理的に丁寧に解説されている本でした。


この本は素人の「思い込み」に確実に一撃をくらわせてくれます。
エネルギー問題に興味のある方は是非読んでみてください。



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